レコードの躍進でフィジカル販売がダウンロード販売を上回る 米国RIAA報告

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  • アメリカの録音音楽協会RIAAが年次レポートを発表。ストリーミングが同国の録音音楽市場を独占していることが判明した。
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  • アメリカのRIAA(The Recording Industry Association Of America: 録音音楽協会)が、2017年の録音音楽のセールスを分析したレポートを発表した。 フィジカル販売の売り上げは、2011年以来に音楽ダウンロード販売の売り上げを上回った。フィジカルとデジタルを合わせた全売り上げは16.5%上昇し、87億米ドルとなったが、この額はようやく2008年の売り上げの水準に追いついた形であり、売り上げピーク時よりも40%減となっている。 ストリーミングは遂に録音音楽の売り上げ全体の65%を占め、Spotify、Apple Music、Tidalなどの有料会員登録制のサービスのユーザーは、2016年の227万人と比較して2017年には3500万人となり、広告入りの無料ストリーミングサービス(YouTube、Vevo、Spotifyの広告入り無料サービス)では3千億曲がストリーミングされた。これは、YouTubeでレポートがとれなかった分のストリーミング回数があることも含めると、実際にはそれ以上の曲数がストリーミングされていることとなる。ダウンロード販売は25%減少したが、フィジカル販売はわずか4%しか減少しなかった。レポートには「ここ最近の年の中では最も少ない減少だった」と書かれている。フィジカル販売のフォーマットの中ではレコードが最も伸び、LPとEPの売り上げは10%増加した。Billboardでは、12年連続でレコードの売り上げが増加し、アメリカの全アルバム売り上げの8.5%をレコードが占めていると報道している。
RA