The Ghostという名の新しいレコードストアがベルリンに誕生した。
The Ghostは一般的なレコードショップとは違い、1970年代のメルセデス・キャンピングカー内に試聴機やレコードボックスを積んでベルリンの様々なロケーションを巡り販売している。設立したのはベルリン拠点のイギリス人Josh TweekとJames Creedで、2人とも長年DJであり、ヨーロッパ中のリタイアしたDJたちから収集した膨大なハウス、テクノなどのコレクションを保有している。
The Ghostを訪れるオプションは今のところ2つあり、セミレギュラースポットであるClub der Visionaereの前、もしくはいくつかのワンオフイベントだ。彼らの動向は随時Facebookページでチェックできる。
我々はこのビジネスの現状について、The Ghostに話を訊いた。
店で売るレコードはどのように調達していますか?
James: ディグの結果と長年で培ってきたコネクションだね。中古ヴァイナルマーケットの中でEUネットワークを成形し、どんどん開拓していっている。それで9つのコレクションに出会ったところでThe Ghostを始めたんだ。Joshと僕は似通った音楽の好みをもっているから、それらをまとめて購入すること、またいくらの価値があると思うのかをわりと容易く決められたんだ。
全てのストックがバンに収まりきらないことは明らかです。どのように販売するレコードをローテーションさせるのでしょう?
Josh: レコードストアを訪れるたびに同じレコードが頻繁にあることにイライラしていた経験から来ているんだ。店内のサイズが制限されていることで、そういった問題をうまく回避できる。The Ghostには一度に1,200枚を置けるスペースがあり、他の膨大なレコードを別の場所に保管している。毎晩バンを空にして毎朝積み込んでいるから、中身を入れ替えることはけっこう簡単なんだ。その方法はランダムだけどポイントは押さえている。
ストックは厳選されています。どのような音楽を見つけることができますか?
Josh: 僕らは約20,000枚のレコードを買って、6,000枚を店用にキープしている。”最高のもの”ばかりさ。ハウス、テクノ、エレクトロ、その他、の4つのジャンルに大きく分けて、それ以上のサブジャンルはつけない。ゆるいガイドをつけることで深く掘ってほしいからね。けどヒップホップやドラムンベースなど全種類あるよ。僕らは新鮮な好きな音を聞いたら、常に店に反映させるようにしている。
始動して今で2, 3ヶ月目となりますね。
James: 正直にいうとオープンまでに約1年の準備期間があった。僕らの中での基準はカバーできているし、今のところ順調だよ!
これまで、多くのレコードショップが閉店を余儀なくされるところを目にしています。ダンスミュージックのヴァイナルを売る店は、今日において成功を必要としていると思いますか?
Josh: 豊かなダンスミュージックの遺産があるベルリンのような街でやることは確実に成功の助けとなっているね。だけど最も重要なことはヤバいレコードのセレクションがあるということ。もし君がいいものを持っていたら、人々は君を探すしょう?
TweekとCreedは、The Ghost名義でDJもしている。彼らの最新ミックスが以下のLowMoneyMusicLoveポッドキャストで聞ける。