ロンドンのCableが閉店へ

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  • ロンドンブリッジに店を構えるクラブが閉店をめぐりNetwork Railと法的論争へ。
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  • 5月1日に閉店となったロンドンの人気クラブCable London。その創設者が、閉店の原因となったNetwork Railとの論争についての詳細を明らかにした。 今週始めに突然発表された閉店の事実。原因は、ロンドンブリッジ駅の再開発を目的とした、イギリス国内の鉄道のインフラストラクチャーを管理している保証有限責任会社Network Railによる強制退去だ。Cableの報告によると、5月1日(水)、Network Railの職員がCableを訪れ、「金槌やアングルグラインダーなどの工業用具を用いて」強制立ち入りを行ったという。 「我々がこの場所に入居した時は、駅の再開発による影響は受けないと保証されてたのに、Network Railは計画を変更したのでしょう。しかも最悪なことに、この事業をストップさせることはもはや不可能なのです。」と、CableのファウンダーでありディレクターであるEuan Johnstonが語ってくれた。「我々は、このスペースを作り上げる為に、そしてCableというブランドを確立する為に、莫大な時間とエネルギーを費やしてきました。ここで働いていた70人のスタッフ達は現在失業者となっています。」しかし、Network Railによると、彼らはCableへ2年前にこのことを通告していたとのこと。 Facebookに投稿されたプレスリリースによると、Cableは「彼らが計画を変更しれくれるかもしれない、そしてクラブの閉店を回避できるかもしれないというわずかな希望を持って、Network Railと歩み寄る為にできること全てを試みました。強制立ち入りのこともありますので、法的な立場から対処ができるかどうかを協議中です。」Johnstonによると、彼らはコンピレーションアルバムやDJエージェンシー、更にはグローバルイベントシリーズの展開等を計画していたとのことだが、閉店が決定した現在その計画は凍結となっている。 RAの問い合わせに対して、Network Railのスポークスマンは次のように回答した。「残念ながら、ナイトクラブCableはロンドンブリッジ駅の下にあるアーチのうちの1つを占拠していました。1日述べ18万人が使用するターミナルステーションであるこの駅の立て直しと近代化の為に、今回立ち退いて頂かざるを得なかったのです。本計画は、予算6兆ポンドものテムズリンク(イギリスの鉄道における列車の運行系統)の改善プロジェクトの中核となる工事でもあるのです。駅は公共のものであり、この大きなプロジェクトを開始させる為にも、我々のテナントには2年後には土地を我々の元に返すようにと通告していたはずです。」 Cableは現在、Network Railの職員が建物内に立ち入ろうとする様子を収めた7分間のドキュメンタリークリップを公開中。
RA