Sigha - I Am Apathy, I Am Submission

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  • Sighaのダブステップ・ミーツ・テクノ路線はいよいよ老舗Blueprintにも進出。個人的には仕事中はけっこうテンションの高いダンスミュージックを好んで聴いているのだが、このEPのリードトラック "I Am Apathy" に限ってはそのあまりに重圧的なムードゆえに、思わずヴォリュームを絞らざるを得なかった。要するに、軽いパニックに陥ったのだ。そのフレーズはまさにダンスミュージックの終末を想起させるほど痛烈だし、ひたすら重苦しいキックがこれでもかと敷き詰められている。だが、このEPには渦巻くようなファンクもしっかり封じ込められている。それは "The Black House" のようなトラックではミニマルでガリガリとした機械的ループやオフビート気味に鳴らされるシャープなハイハット、ゆったりと揺れるベースラインといったかたちでよりはっきりと表れている。一転して "Between Here and Yesterday" は深い宇宙空間で行われる無線通信を思わせるトラックで、他の2トラックが聴き手の神経をひりひりと刺激するようなものであるのと比べると非常に対照的だ。ともあれ、EP全体としてしっかりとフロアを見据えた造りになっているのは間違いないだろう。