Peverelist - Dance til the Police Come

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  • dub/2-step/technoの人気が一時停止の最中、新しいレベルにまで到達した存在がある。 Peverelisによる "Dance Til the Police Come"だ。(タイトルに続きがあるとしたら、こんな感じだろうか。 "...And Keep Dancing As They 'Cuff You Up and Beat You to a Pulp, As This Track Is So Damn Heavy You Won't Be Able to Stop、つまりあいつらが来るまで踊り狂え、あいつらがボコボコにするまで、なんでかっていうと、この曲が凄くヘビーすぎて止まる事を知らないからな"と。)ピカピカと立ちくらみを起こすようなデトロイト系コード、暗い運命を示唆するかのようなシンセのシミ、乱暴とも言えるジャングル系リズムで構成された曲だ。 良質なんていう言葉を抹殺してしまうかのごとく、ダンスフロアーに一発かますことを前提にしたような仕上がり。 もう、これ以上耐えられないという方には、B-sideを聴かないほうがいいかもしれない。 B-sideではDMZやKode9全盛期の Future-eraを彷彿させるバイブな一方、 Aサイドでは、Peverelist が作り出す独特の雰囲気と初期のダブステップが醸し出しているあの憂鬱でどこか切なげな雰囲気とがミックスしたものになっている。逆心的なのではなく、それ以上なのだ。今のトレンドにくっついて行こうという印象はなく、トレンドという言葉さえ浮かんでこない。今回のリリースはプロデューサーとしての Peverelistそして水の中のゴミを全てすくいとってしまうようなレーベルとしてのHessleが顕著に表現された一枚だ。
RA