Dele Sosimi Meets Prince Fatty & Nostalgia 77 - You No Fit Touch Am In Dub

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  • キーボード奏者Dele Sosimiはキャリアの大半にわたってKuti一族の活動に参加し、Fela Kuti & Egypt 80(1979年から1986年まで)やFemi KutiのPositive Force(1994年まで)でキーボードと音楽ディレクターを務めていた。それ以外にも彼はロンドン・メトロポリタン大学でアフロビートを教えていた。そのため彼がアフロビートに秀でていることは明らかだ。しかし、Sosimiがバンドリーダーとして頭角を現すのは2002年に『Turbulent Times』を発表してからで、ユニークなアフロビート職人としての彼の姿が映し出されているのはそれ以降のアルバムだ。昨年、レーベルWah Wah 45sがPtakiやMedlarといったアーティストに依頼してリミックス盤「You No Fit Touch Am」を発表した際、その仕上がりから、アフロビートの強靭な躍動感には様々な可能性が残されていることが示された。同じことは12月にInnervisionsから発表された"Too Much Information"のリミックス2曲にもあてはまる(英語サイト)。 今回の新たなリミックスEPでは、ダブの愛好家であり続けているふたりのイギリス人プロデューサーPrince FattyとNostalgia 77がSosimiのアフロビートをクラシックなダブの領域へ持ち込んでいる。収録曲には架空のセッションが頭に浮かぶような素晴らしい瞬間が含まれている。スリリングなポリリズミックが展開される"You No Fit Touch Am (Dub)"を聞くと、King JammyとFela Kutiが一緒に制作をしていたらこうなっていたのでは? と思わせられる。同様に"E Go Betta (Dub)"で思い浮かぶのは、『Remain In Light』のギターサウンドがTony Allenのパーカッション上で奏でられている光景だ。気負わない滑らかなグルーヴとダビーなパーカッションパターン、そして、こだまする声から構築された同トラックは、アフロビートならではの長い尺とダブの幻想的な深みが交差するスウィートスポットを捉え、あたかも無限に広がっていくかのような印象を生み出している。
  • Tracklist
      A1 You No Fit Touch Am (Dub) A2 E Go Betta (Dub) A3 Sanctuary (Dub) B1 Na My Turn (Dub) B2 Dance Together (Dub) B3 I Don't Care (Dub)
RA