Red Axes - Sun My Sweet Sun

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  • Red Axesの音楽はふたつの領域にまたがっている。彼らのグルーヴィーなベースラインがCrosstown Rebelsのようなディープハウス系のレーベルにアピールしている一方で、スティールドラムやチャイム、そして、ベルの奇妙なメロディなどのウワものはLena WillikensやYoung Marcoといったレフトフィールド系DJたちの興味をくすぐっている。このように言ってしまうと単純化し過ぎているかもしれないが、このテルアビブの2人組がここ数年でCrosstown Rebels、ESP Institute、Turbo、Dark Entriesといった様々なレーベルから音楽をリリースしているのには何かしら理由があるはずだ。 彼らの最新EP「Sun My Sweet Sun」の表題曲にも同様に幅広い魅力がある。これまでにクロスオーバー系のトラックで成功を収めてきたPermanent Vacationからこのトラックがリリースされているのも納得だ(ミュンヘンの同レーベルからはTensnakeの"Coma Cat"(英語サイト)やAzari & IIIの"Reckless With Your Love"もリリースされている)。Red AxesはDJ Kozeと同系統の変り種ディープハウスを制作している。"Sun My Sweet Sun"の強烈に迫り来る感覚はKozeの"Mrs Bojangles"(英語サイト)に類似しており、熱狂的なベルやホイッスルのようなシンセのメロディ、そして、分厚いベースライン上にカウベルが降り注いでいる。 他の収録曲ではRed Axesの違う一面がうかがえる。深くエフェクトをかけた霞むようなギターストロークとスティールドラムを使った"Cockroach"は気怠くダビーな仕上がりだ。"Neptune"のゆっくりと構築されるサイケデリックな旋回シンセは、DJセットに壮大さを注入したい人がロングミックスするのに適している。
  • Tracklist
      A1 Sun My Sweet Sun B1 Way To Neptune B2 Cockraoch
RA