Leif - Macro Beat

  • Share
  • キャリアの大部分を通じてLeifのハウススタイルではリズムよりもメロディとテクスチャーに焦点が置かれてきた。Freerotation関係者の中でも特に人気の高い彼が評価を獲得し始めるにつれ、その音楽は違う一面を見せるようになった。昨年の"Life Through Analogies"ではブロークンビーツの要素が模索され、RAがオススメした『Taraxacum』は緩やかで探求心に溢れていた。Galdoorsから発表された今回のEPはこれまでで最も挑戦的なLeifの作品かもしれない。挑戦的とはいえ、そこにはいつも通りの馴染みやすさがある。 Aサイドではドラムパートが中心を担っている。"Macro Beat"の濃密でラテン的なグルーヴには嬉しくなるほどアンバランスな要素があり、ウッド系のパーカッションが転がっていく空間はみるみるうちに埋め尽くされ、中盤に差し掛かると、不規則な動きをするシンセが混沌の中に加わる。"Moment Beat"にも同様のダイナミズムとシャッフルする張り詰めたスウィング感が詰め込まれている。その鋭い焦点はきらめくアルペジオが挿入されると次第にぼやけていくが、後半部では再び焦点が定まったかのようにトラック全体が一気に躍動しはじめる。 Bサイドではリズムの音像はぼやけているが、度が過ぎているわけではない。"Tumbler"ではしっかりとしたハウスのグルーヴが鼓動しているが、それ以外の要素はじれったいほど奇妙だ。周波数高めのつんのめるパーカッションは16分音符で強烈に打ち込まれた後に蒸発し、ビートリピートさせたようなローズのフレーズはいびつに変形していく(さらに素晴らしいビートリピート処理を聞きたい人は『Taraxacum』のハイライト"Painted Cakes Satisfy Hunger"をチェックしてみてほしい)。名前が付けられていないラストトラックは華麗なアンビエントとなっている。このトラックからLeifはアンビエントにも卓越していることが分かる。
  • Tracklist
      A1 Macro Beat A2 Moment Beat B1 Tumbler B2 Untitled