Various - Kerrier District Remixes

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  • Luke Vibertの音楽にはいつもユーモアがある。しかし、ファンクとディスコをコラージュするKerrier District名義のキッチュぶりは規格外だ。同名義による昨年の復帰作『4』(英語サイト)は、快楽に対する感性がそれぞれ異なるヘビー級のリミキサー3人にとって面白い課題曲を用意することになった。最も驚きなのはRicardo Villalobos & Max Loderbauerがリミキサーとして選ばれていることかもしれない。少し前に発表されたVilod名義のアルバムにユーモアが存在していたとするなら、それはなんとも奇妙で不可解なものだろう。ふたりはそのユーモアを真っすぐ"Sexspurt"のリミックスに持ち込んでおり、アコースティック素材をぐちゃぐちゃにかき混ぜて、どろどろとしたサウンドが渦巻くハーフタイムグルーヴに変化させている。大きく曲がりくねる12分間に渡って、トラックは神秘的であると同時に奇しくも陽気だ。少なくともその意味で原曲のスピリットに忠実なリミックスとなっている。 ShedとKiNKは「楽しさ」を明解に打ち出すアーティストだ。彼らのリミックスではその姿勢に呼応したシンプルなアプローチが取られている。KiNKは"Techno Disco"を壮大なアンセムにリミックスしようとしている。原曲で使われているInner City的なコード進行がステロイド状のバンギンなハウスに移植され、無数に層を成す活き活きとしたハイハットと歓喜のオルガンが全開のトラックに仕上がっている。"Come On Kerrier"はShedの得意分野にあたる。原曲で存分に使われているディーバの歌声は彼のHead High名義にとって格好の素材になるからだ。いつもの無骨なハウスにアレンジされていないのは驚きだが、だからといって物足りないわけではない。
  • Tracklist
      01. Sexspurt (Ricardo Villalobos & Max Loderbauer Remix) 02. Techno Disco (KiNK Remix) 03. Come On Kerrier (Head High Remix)