Markus Suckut - Heat On Feet EP

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  • Markus Suckutはグルーヴテクニシャンだ。Stroboscopic Artefacts、Figure、そして自身のSCKTといったレーベルから発表している作品において、彼は卓越したテクノリズム職人であることを自ら証明してきた。飾り気の無い、しかし、決して無味乾燥にならない彼の作品はまさに大バコのDJがレコードバッグに必要としているものだ。このため彼はRekidsにとって格好の存在となる。同レーベル自体が高品質のクラブツールを安定して供給しているからだ。 SuckutのEPは臆面も無く実用性に特化したものが多く、その点は彼の価値観や技術に上手く収まるものだ。「Heat On Feet」のサウンドは少し多様になっており、色彩豊かでハウシーだ。張り裂けそうなほどテンションを増していく"Untitled #1"は、実質どんなときでも使えそうなトラックだ(色んなタイプのDJが困ったときに使えるトラックだ)。BPM135の"Untitled #2"はテクノDJ向けだが、使われているヒプノティックなリズムとドリーミーなパッドのせいで、クラブツールとしてやや扱いづらくなっている。"Untitled #3"では、浮遊するブレイクビーツと陶酔感のあるコードに金台のごとく重々しいキックが打ち付けられる。こうしたトラックは面白いのだが、相対的に見ると、Suckutは芸術的才覚に乏しいことが明らかになる(いつもより変化をつけたトラックですら、かなり分かりやすい内容だ)。しかし、これはそれほど悪いことではないのかもしれない。彼の売りは荒々しく効果的なグルーヴであり、「Heat On Feet」でもその点が自信を持って表現されているからだ。
  • Tracklist
      A1 Untitled #1 B1 Untitled #2 B2 Untitled #3