Various - Endeavors

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  • サンフランシスコにある小さなレーベル、Voltaireから発表される「Endeavors」のカバーアートとプレスリリースは、「都会の腐敗した裏路地で薄汚いイカレた動物たちの集団がジャムセッションしている音楽」というアイデアに焦点を当てている。しかし、このアイデアは良く言えばの話であって、実際に「Endeavours」で聞くことのできるサウンドのほとんどは、感動はおろか猟奇的な感覚さえそれほど産むことなく漂っているだけだ。 Harvey Sutherlandの"That's The Fact, Jack"は、気ままに爪弾かれるジャズハウスによって平坦な調子になっている。K-Maxxの"Wake Up"とXL Middletonの"One And Only"は共に、ボコーダーを多用した素材から制作されている。前者はスローモーションにしたChromeo、もしくは、DMX Krew(以前、Voltaireからリリースしている)のようなサウンドで上手く仕上がったトラックだが、後者は退屈なベースシンセのリフに余りにも寄りかかり過ぎている。 Bサイドにおいてもヒット率はパッとしない。Timothy J. Fairplayの"Rooftop Meeting"では、『アサルト13 要塞警察』スタイルの低域空間に、上方へと向かって旋回していくキーボードをブレンドして、スカッとするほど逸脱した不気味なサウンドを実現している。Social Loversによる"Can't Let It Go"は少し甘ったる過ぎる。そして、Moon Bの"Back On"では、様々な方法でぼんやりと光を放つ抽象性を取り入れているが、少しやり過ぎな印象で、ひとつのアイデアに集中することができていない。
  • Tracklist
      A1 Harvey Sutherland - That's The Fact, Jack A2 K Maxx - Wake Up A3 XL Middleton - One & Only B1 Social Lovers - Can't Let It Go B2 Moon B - Back On B3 Timothy J Fairplay - Rooftop Meeting