Javiera González - Meet Me Twice EP

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  • 1989年、Tobias Freundはチリのサンティアゴを訪れ、Dandy JackことMartin Schopfと共にコンサートを行った。それを契機に同様の公演が何度も開催された。Freundはその中で交友関係を築き、サンティアゴを愛するようになり、ほぼ毎年、同市を訪れている。今年の2月、彼とUwe SchmidtがTobias and Atom TMとしてライブ公演を行った際、Freundは時間を見つけて妻の友人であるJaviera Gonzálesと一緒にレコーディングを行った。彼は808、202、そして、ディレイエフェクトを持参し、Gonzálesは友人であるMario Jarpaを連れてきた。Jarpaは大型ラジカセでどんなものでもレコーディングをするオルガン奏者だ。彼らはリハーサルをしないまま、完全に即興でトラック12曲を早々と仕上げてしまった。各曲すべてワンテイクだ。FreundのレーベルNon Standard Productionsの最新EPとなる「Meet Me Twice」には、その内の6曲が収録されている。 なぜFreundがGonzálesと一緒に制作したがっていたのか、その理由は明らかだ。息遣いの聞こえる彼女の声はすべてを解きほぐす温もりがあり、彼女の書く歌詞は柔らかく婉曲的だ。ふたりのアーティストによる化学変化は凄まじい。Freundによる減衰するグルーヴとGonzálesによる振るえる歌声は、一縷の煙のように心地よく、そして、予測不可能に互いに絡まり合っている。収録曲の内、5曲ではCluster風の弾むグルーヴが展開し、ラストの"Quiet Quiet"は完全にビートレスの素敵なトラックになっている。どのトラックにおいても、ダークな官能性を持ったGonzálesによるパフォーマンスが息吹を与えている。本作は奇妙で愛らしい作品だ。それだけに、即席に作られた印象が気になってしまう。今回、自発性が重要であることは明らかだが、FreundとGonzálesが初めてのレコーディングでここまでの仕上がりになるのであれば、もっと入念にセッションをした場合はどうなるのかとても気になるところだ。
  • Tracklist
      A1 Seduce Me A2 It's Alright A3 Meet Me Twice B1 How Come B2 Speak All Night B3 Quiet Quiet