WK7 - Washer

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  • Renee Pawlowitzのレコードは傑作であると相場が決まっている。Head HighとWK7の名義は方向性が重なっている部分があるが、このふたつの名義でのヒット率は特に高い。例えば、最も素晴らしく分かりやすい作品のひとつに2010年の「Avalanche」がある。シンプルかつ雄大で美しくデザインされ、過去のエッセンスを掘り返し高解像度で再現したクラブミュージックだ。 これまでWK7名義で発表してきた12インチとは異なり、「Washer」は過去を振り返っておらず、じわじわとではあるが多くの面でもっと現代的なスタイルを取り入れている。この点は特に"More Music"にあてはまる。ジャブの如く放たれるファンクが個人的にはEgloやApronのレコードを彷彿とさせる。軽く炙ったコードとスムーズなボーカルの間をライドやシンバルがスキップしている。 もっと馴染みがある形を取っているのは"Washer (Dirt Dirt Dirt)"だ。両端を切り落とした声をふたつ組み合わせ、奇妙ながらも容易に理解できる言葉で活き活きとしたフレーズを作り上げている。Pawlowitzのトレードマークとも言えるスタイルでドラムがスウィング/バウンスしているが、"Washer (Dirt Dirt Dirt)"と"More Music"を聴いていて気付くのは、非常に馴染みやすいトラックということだ。ふたつは最終目的地というよりも繋ぎとなるトラックだ。そのため、他のPower house作品と比べると素晴らしい印象として受け取られないかもしれない。しかし、古い格言を言い換えるならば、「大事なのはどこに行くのかではなく、どうやってそこにいくかだ」
  • Tracklist
      A1 Washer B1 More Music