DJ Qu - Redtones EP

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  • 音楽作品の中には本当にエレクトロニックに聞こえるものがある。それは電子音で作られたスムーズでフューチャリスティックなサウンドだ。一方でもっと質感豊かなもの、例えば、木材、コンクリート、サンドペーパーなどから作られていると感じる作品もある。DJ Quはこの両面において作品を制作しているが、特に後者の方に秀でている(それは彼の友人であるLevon Vincentにもあてはまる)。DJ QuのレーベルStrength Music Recordingsの最新作12インチは、ごわついたテクスチャーによって息吹を与えられたトリッピーで不気味なテクノだ。 タイトルトラック"Redtones"はサイケデリック性を保ちながら同等に激しさがある。酔っ払いが上体を真っ直ぐに起こそうとしているかのように、分厚いシンセスタブがぐらぐらと揺れ、打ちのめすようなキックドラムから眩暈を起こして外れていくように鳴らされている。"Sweaty One"も同様にラフな制作スタイルだが、分かりやすいフックは少なく、シンプルに繰り返されるアシッド音が疾走感のあるドラム上を高らかに響き渡っている。"Sadness In The Static"は、ほとんど何を言っているのか分からないボーカル(唯一ハッキリと聞こえるのは「you'll be my guide, and I'll be yours」という一節だけだ)に薄暗く悲しげなピアノループを組み合わせたビートレストラックだ。昨年10月、筆者はDJ Quは絶好調だと書いた。数か月が経った今もその勢いをさらに増しているようだ。
  • Tracklist
      A1 Redtones B1 Sadness In The Static B2 Sweaty One