Dorisburg - Computer Drumming

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  • 最近のインタビュー(英語サイト)で、BossmusikのオーナーJohanna Schneiderは理想のトラックについて「アイデアと尽きることのないエネルギーが存分にあって、少し怖い」ものと述べている。さらに彼女は、機能性と「ドラムサウンドが存分にある」レコードを高く評価するとも語っている。これらの条件を最も満たすことができるのはスウェーデンの盟友Dorisburgだ。Genius Of TimeのAlexander Bergとしても知られる彼が、Bossmusikの5枚目のリリースを担当している。彼にとってはレーベルから3枚目のリリースとなる。 "Computer Drumming 148"がピンと来る理由は何かをについて思いを巡らすと、ついつい考え過ぎてしまう危険がある。この4分に満たないトラックは残響音を少しとディレイエフェクトを使ったパーカッシブなDJツールで、接着剤的にしか用途が無さそうだが、ほぼどんなトラックでも見事に繋ぎ合せることができそうだ。似たような素材を使った"Computer Drumming 135"も同じ役割を果たしており、こちらは尺が長めだ。メロディアスなドラムループが支点となり、その周りで濃密に重ねられたハイハットとシェイカー、そして、様々なエフェクトが飛び回っている。"148"と同じく、素材の単なる寄せ集めではなく、全体でひとつのトラックとしてより大きな効果を生み出している。本作で最もドラマティックなトラックとなっているのが"Computer Drumming 128"だ。今回の3曲の中では珍しくシンセが使われており、その吐き気を誘うシンセも相まって、Schneiderが掲げる理想の条件を全て満たしている。
  • Tracklist
      A1 Computer Drumming 148 A2 Computer Drumming 135 B1 Computer Drumming 128
RA