Various - Workshop 21

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  • 過去9年間に渡って、Workshopの12インチのジャケットに押されるゴム印に、カラス、蛇口、馬、山頂、髭の男(もしかしてRasuputin?)、David Cronenbergの映画『裸のランチ』に出てくる虫型タイムライターなど、様々なものがフィーチャーされてきた。こうしたイメージはワークショップの性格を見事に捉えている。LowtecとEven Tuellがリリースするレコードも、スタイル面において、テクノ、ハウス、ディスコ、アンビエントと非常に幅が広く、同時に、どちらの作品も、遊び心、抑制したテンション、謎めいた感覚、という共通点を持っている。そして、レーベル最新作となるミニコンピレーション「Workshop 21」は、これまでで最もこの性格が当てはまるリリースだ。 Kassem MosseのデビューアルバムLowtecのEPというWorkshop古参アーティストによる傑作に続く「Workshop 21」は、比較的知名度の低いイギリス人アーティストによるトラック4曲を収録している。1曲目はWillowによる"Feel Me"。耳に残るR&Bボーカルを乗せたこの重低音ハウスは、Move D『fabric74』でハイライトを飾ったトラックだ。そして、まどろむローファイポップナンバー"Somebodies Baby"がその後に続く。手掛けたのはSex Tagsの派生レーベルAmfibiaやThug Recordsからリリースを果たしているロンドンのアーティストTapesだ。 Bサイドでは異なる方向性に舵が切られている。短命に終わったThe Hornというアーティストの1996年作品"Villager"は、旋回するリズムとメロドラマのようなシンセから成る重々しくぎこちないハウスだ。同様のスタイルでアレンジされた"Lost Track"(こちらは最近作られたトラックだ)は、視界が濁った夢の中を這っているかのよう。制作したのはマンチェスターのクラブThe Soup Kitchenのオーナー、そして、同クラブのメインパーティーmeandyouのレジデントを務めるHerronだ。トラックごとに異なるサウンドを捉えていながら、1つのパッケージにまとめることでWorkshopの傑作タイトルを形成している。
  • Tracklist
      A1 Willow - Feel Me A2 Tapes - Somebodies Baby B1 The Horn - Villager B2 Herron - Lost Track