ambiq - ambiq Remixed

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  • エクスペリメンタル・ジャズトリオambiqは、ドイツ人アーティストMax Loderbauerが試みている最新プロジェクトだ。昨年発表された浮遊感漂うアルバム『ambiq』では、抽象的かつ模索的なアプローチが取られ、時として若干、狙いが定まっていない印象があった。あれから1年、そんなアルバムの魅力を高めようと、レーベルArjunausicからリミックス12インチが発表された。 ambiqのリミックスとくれば、Ricardo Villalobosがリミキサーに選ばれるのは当然だろう。彼はLoderbauerと頻繁にコラボレーションを行っているし、ambiqのストイックなミニマルスタイルと音楽的にも密接な繋がり合いがある。彼がリミックスするトラックとして選んだのは"Tund"だ。『ambiq』の収録曲の中で、テクノ的な角ばったグルーヴに最も傾倒していたのが"Thud"だが、このリミックスでは、Villalobosの手によって拡張されている。とは言え、彼が最近手掛けたInsanlarやDJ Pierreのリミックスよりも尺は短く、アレンジ面でも匹敵しているわけではない。頑丈なビートを構築し、そこへ、ambiqによるパフォーマンスの断片を組み込んで、奇妙に響くサウンドの渦を生み出しているが、綺麗に渦を巻いているだけで満足してしまっている印象だ。 Tobias Freundがリミックスに選んだ"Toxic Underground"は、もっと挑戦的なトラックだ。12分間に渡って様々な表情を見せた原曲を、しっかりとしたテクノアレンジへと昇華している。このリミックスで、Freundは彼らしいフレームワークを一から構築しており、エンジンのようなテクノトラックの舞台を重低音によって設置し、その上でambiqのサウンドを調理している。ambiqによるライブセッションの感覚を大事にしたスタイルでありながら、ダンスフロアでも大いに機能するキラーチューンに仕上がっている。
  • Tracklist
      A1 Tund (Ricardo Villalobos Remix) B1 Toxic Underground (Tobias Remix)