Martyn - Is This Insanity? feat. Spaceape

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  • 「このレコードは大事な思い出だ」。これは3024の最新作に対してMartynが放った言葉だ。3トラックを収めた12インチの中心となっているBen Klockによる"Is This Insanity?"のリミックスである。"Is This Insanity?"のオリジナルバージョンは2010年に発表されたが、この頃は、テクノとダブステップとの関係が始まった時期だ。さらには、ロンドンのアーティストStephen GordonがSpaceapeとしてマイクを握り、重低域に焦点を当てたクラブミュージック、ダブステップに、忘れることのできない影響を与えたことを、このトラックは思い出させてくれる。Martynが初めてSpaceapeとコラボレーションしたのが、焦燥感を煽る低音ハイブリッドとなった"Is This Insanity?"だった。親として役割を果たすことの苦難を綴ったリリシストとしてのGordonのスキルと表現の力強さによって、今でもこのトラックは、実存主義的な詩のような存在感を感じさせる。Ben Klockによる圧倒的な轟音を前にしても、Gordonの深く心地よい声は同じように響き渡っている。 再発となる今回のレコードと一緒に収めさられているのは、"Camberwell Green"という未発表トラックだ。Martynによるアブストラクトなアレンジによって、かぼそいパッドと鋭いベースシンセが1つに束ねられ、フィールドレコーディングと解体されたドラムパターン上にキレのいいメロディアスなフレーズを展開している。"Viper"の時とは違う趣のアレンジとなっており、オランダ人プロデューサーMartynにしては、珍しく実験的な一面だ。そして、普遍のトラックである"Is This Insanity?"とそのリミックスバージョンが持つ重厚さを見事に中和する役割も果たしている。
  • Tracklist
      A1 Is This Insanity? A2 Camberwell Green B1 Is This Insanity? (Ben Klock mix)