Omar Santis - A T.D.L.D Joint

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  • ソーシャルメディアのアカウントは無く、Discogsにも情報が一切無い。Karakulについて分かっていることは「世界のディープなハウストラックにフォーカスする新たなレーベル」であるということだけだ。一方、Karakulから1枚目となるリリースを担当するOmar Santisについてはもう少し情報がある。彼はチリ生まれ、ストックホルムを拠点とするハウスプロデューサーだ。そして、今回の素晴らしくソウルフルな4トラックから判断するに、彼にはかなりの資質が備わっていることが分かる。 Santisによると「A T.D.L.D Joint」のT.D.L.Dの部分はスウェーデン語のta det lugnt daaの頭文字で「気楽に行こうぜ、イエー」という意味になる。このタイトルが楽曲そのものを反映しているのならば、なんとも的を得たネーミングだ。彼の作品を知らない人は、"Stark Champange"を聴くといい。滑るスネア、掻き乱れるソウルボーカル、そして、上昇していくストリングスを心地よいビートに組み合わせたこのトラックは「Omar Santisとは何者なのか」を上手くまとめ上げている。一歩間違えば、この手の騒がしい音使いはやり過ぎに感じてしまうものだが、Santisの一貫したアレンジにかかれば、いつまでもトラックにロックされてしまう。"Lulu's Jam (Uncle Boogie Mix)" では、キックに重点が置かれ、優雅なメロディが柔らかく揺れるグルーヴを包み込んでいく。本作で最もクラブ仕様になっているのは"At The Shanzai Hotel"で、メロディではなくトランシーなアレンジとしなやかに躍動するベースラインを据えたトラックとなっている。そして最後を締めくくるのは、BPM104の"Inward"。瑞々しいコード、厳粛なストリングス、そして、涙をそそるメロディでトラックは満たされていき、美しく作り込まれた本作に壮大なエンディングが静かにもたらされている。
  • Tracklist
      A1 Stark Champagne A2 Lulu's Jam (Uncle Boogie Mix) B1 At The Shanzai Hotel B2 Inward