Radio Slave - Children Of The E

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  • Radio SlaveことMatt Edwardsが最後にRunning Backに登場したのは2008年のクラシック級EPだ。その「Sex Trax」の"RJ"は、90年代初期のSex Mania作品にまで遡る、いびつなファンクを感じさせるトラックだったが、今回の「Children Of The E」も同様に回顧主義的な視点を持っている。しかし、本作でEdwardsが焦点を当てているのは母国イギリスであり、"Children Of The E"の両バージョンではUKハードコアと初期ジャングルに習い、ブレイクビーツを主体にしたハウスを卓越した技術で提示している。Running Backから最後に出したEPが傑作なのはRadio Slaveのこの技術によるものだ。 しなやかなドラムブレイクにサウンドエフェクトを施し、レイヴコードが吹き荒れる中に一気に飛び込んでいく"South London Mix"に今回は一票を入れたい。Edwardsはシンプルな反復からインパクトを最大限に絞り出し、熱狂のクライマックスに向かってコードを叩き出している。一方、"North London Mix"は抑制されたトラックとなっており、後方で重なり合うシンセが嫌な予感を醸し出していく。張り詰めた空気と力強さを兼ね備え、今にも精神崩壊しそうなトラックは、最も偏執的な形で打ち出したUKハードコアのダークなエネルギーだ。
  • Tracklist
      A1 Children Of The E (South London Mix) B1 Children Of The E (North London Mix)