Greg Brockmann & Tolga Fidan - Sweet Damage EP

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  • ミニマルなハウスからエモーションを感じさせることはなかなか難しい。しかし、Villalobos、Thomas Melchior、Livio & Ruby、Matthew Burton & Kateなど、多くのアーティストが実現させていることでもある。ボーカルの断片音、楽器をサンプリングした奇妙なサウンド、もしくは、メロディを時折挿入させるなど、彼らは各々異なる素材に特化しているが、Popcorn Limitedの最新リリースではこの3つが全て用いられている。そうすれば作品は多くの人に気に入ってもらえるミニマル・トラックになるのだが、同時に安っぽくもなるものだ。幸い、Greg Brockmann & Tolga Fidanによる「Sweet Damage EP」はスタイリッシュに仕上げられており、スウィングするダンスフロア・サウンドをディープでムーディーな音楽観にマッチさせている。非常にミニマル志向なDJぐらいしか、こうしたトラックはプレイしないだろうが、世界中のハウスのプロデューサーの皆さまには、是非とも本作の緻密な巧妙性を聞いて頂きたい。 「Sweet Damage EP」の成功のカギとなっているのがスウィングするパーカッションだ。シンプルな4つ打ちのリズム・パターン上では、キマッた状態のボーカルやクラシックなディープ・ハウスのベース音、そしてスウィープするパッドは得てして上手く機能しないものだが、このトラックでは非常に深みのある魅力を放っている。2つのオリジナル・トラック"Sliced"と"Lighton"は非常に早い時間帯か遅い時間帯以外にプレイさせることはないだろう。しかし、プレイするとオーディエンスに楽しんでもらえることが期待できる。"Sliced"のBruno Pronsatoリミックスはよりアップビートになっており恍惚な域にまで達している。本作で最も削ぎ落としたトラックなのがVolkan Akinがリミックスした"Lighton"だ。ビートと後ろで鳴っているスモーキーなメロディ以外に使われている要素は全く無いが、ダンス・フロアの大音量でこのと楽を聞けば確実にみんなの意識は掴まれることだろう。
  • Tracklist
      A1 Sliced A2 Sliced (Bruno Pronsato Remix) B1 Lighton B2 Lighton (Volkan Akin Remix)
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