Anxur - The Anxur Takes Vol. 1

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  • Anxur 、すなわちイタリア人アーティストDonato DozzyとMarco Shuttleという組み合わせはポテンシャルに溢れている。Dozzyの広範な作品群の中には多くの豊かなコラボレーション作が含まれているが、Shuttleによる抑制した長尺アプローチも同じくどんなスタイルにも容易に対応していく可能だ。例えば、彼がTime To Expressから出したトラック"Sing Like A Bird"やPeter Van Hoesenによるリミックス(同じく強力だ)を聞けばこのことが分かるだろう。Anxur名義として初めて2人が発表する本作は無難ではあるが論理的な作品となっている。 "Volo 1"と"Volo 2"は共に歯切れのいいモダンなアシッド・テクノだ。7分間に渡るトラックでは小刻みに震えるリズムを点在させ、その上で鳴らされる1つのシンセ・ラインをどこまで変化させていけるのか可能性を模索している。内、"Volo 1"は比較的ダークでコズミックなバイブスがあり、大きな空間へとトラックが引き延ばされていくにつれ、左右非対称な303のリフが鋭く呟き始める。"Volo 2"は暖かく瞑想的ともいえるリード・パートによって、よりメロウでスピード感のあるトラックとなっており、シンバルとハイハットのラッシュがトラックの強度を増していくあたりには若干の独自性がある。今回のように、容易にミックスして重ね合わせることが可能な絶妙なアシッド・トラックは常に大歓迎だが、今後のAnxurには2人の要素が絡まり合った実験性をもっと期待したいところだ。
  • Tracklist
      A1 Volo 1 B1 Volo 2