Various - A Tribute To Klang Club

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  • フィレンツェから南に約50マイル、トスカーナの片田舎にひっそりと佇むアレッツォ。インターナショナルなDJを魅了するクラブが拠点とするにはあまりにも保守的で静かな場所だ。しかし、2008年から2013年の間、それを実現したのがElia Perroneであり、彼のKlang Clubはヨーロッパで最も素晴らしいテクノ・パーティーの1つだった。今回のトリビュートEPが示しているように、Klang Clubという名前には、この場所の扉をくぐってきた多くのアーティストたちをいまだに引きつける力がある。 どのコンピレーションEPにも言えることだが、収録曲のクオリティにはバラつきがある。しかし、少なくともRoman Flügelのように宝石のごとく輝くトラックもある。"Candy Crack"は彼の典型的なスタイルのトラックで、ジャジーな雰囲気を伴い見事に狂ったシンセが模様を形作っていくディープ・テクノだ。Baby Fordは20年以上にも及ぶ歴史を持つUKハウス・ミュージック界のパイオニアの1人だが、その経験全てを"Satellite Stroll (Edge Of The Night Mix)"に持ち込んでいる。驚異的なムードがあり、ダビーな鼓動で覆われている。降り注ぐパーカッションはまるで雨粒かのようだ。 少しイマイチなのが本作の中盤だ。Hearthrobによる"Whoever Whatever"では、はつらつとしたアシッド・ベースと重ね合わせたパーカッションで装飾した小刻みなグルーブをアメリカ的な構造に見出しているが、機能的であるだけでそれ以上のものは何も無い。Okainの"Livin Proof"にも同様のことが言えるが、こちらはストレートに躍動するハウスとなっており、挿入されるダビーなトランペットによって時折テンションを持ちあげている。再び良い感じになるのはOliver Deutschmannの"Rymetika"からだ。3つの音程による耳をつんざくリフはアルゼンチンのバンドネオンのような何とも言えない響きがあり、タムが執拗な打ち付けるサウンドに拮抗している。それほど音数は無いのだが各素材は個々に存在感がある。そしてElia Perrone自身が兄弟であるNeroと共に制作した陽気でジャジーなトラック"La Stanza Magica"が最後に収録されている。
  • Tracklist
      A1 Roman Flügel - Candy Crack A2 Baby Ford - Satellite Stroll (Edge Of The Night Mix) A3 Heartthrob - Whoever, Whatever B1 Okain - Livin Proof B2 Oliver Deutschmann - Rytmetika B3 Fratelli Perrone - La Stanza Magica