Butch - Sinus Tones & 808s

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  • Butchの質と量の割合に匹敵出来るプロデューサーがいるだろうか?彼は40以上もの素晴らしいリリースをこの6か月の間に届けてくれているが、ここまでクオリティが衰えず、ここまで絶え間なくリリース・スケジュールをこなす人は彼以外に思い浮かばない。Desolatに提供された5曲入りの本作は、いつも通り傑作だ。1曲目の"LFO"は作為的に統制された波打つテクノ作品で、ButchとRicardo Villalobsによる"Up"と対を成している感がある。 "Sphere"と"Tone2.0"はほぼ同じ素材から生まれたトラックで、前者では背景で鳴っているパッドが土台となり、その上で微妙なベースの動きとソナー音が用いられている。20年前のSpeedy Jのアイデアを基にしているのかもしれない。後者は、巧妙に機械的なメロディと躍動するリズムによって作り上げられる静かで液体のような輪郭が時折、不意に鳴らされるモーター音と小刻みな効果音によって揺らされている。それ以外にも"Delusion"は埃に埋もれたような至福のテクノとなっており、パリッとした背景音のテクスチャーに単音シンセによるパターンと華麗に立ちあがってくる中近東のホーン・サウンドが重ねられている。これだけでも十分に強力なパッケージだが、さらにデジタル盤にはボーナス・トラック"Busy B"が含まれている。このトラックでは、チョップ・アップされたヒップホップ・ボーカルの断片と性急なパーカッションを通じて、よりパンチがありエキセントリックな雰囲気を探求している。
  • Tracklist
      A1 LFO A2 Delusion B1 Sphere B2 Tone 2.0 Digital: Busy B