Omar-S - Annoying Mumbling Alkaholik

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  • Omar-Sとして知られるAlex O. Smithがハウス・ミュージック界におけるカルト的存在であるのには、いくつか理由がある。まず彼の作品ならではの音がある。少しSFで、少しソウルフル、そしてシンプルに表現されているのだ。そして彼のインタビューやトラック・タイトル("U Heard What da Man Said Muthafukka!!"など)には、ふざけたカリスマ性がある。そしてこのカリスマ性は確固とした音楽によって中和されているのだ。"The Further You Look The Less You See"ほど涙腺に触れるテクノ・トラックはない。しかし、最も重要なのはおそらく、彼の驚異的な一貫性だろう。デトロイトのプロデューサーである彼は、2003年以降、毎年数枚の12インチをリリースしてきている。その内のいくつかは傑作だし、それ以外の全曲も悪くても素晴らしい、という出来栄えだ。彼の最新作にあたる「Annoying Mumbling Alkaholik」は、例えば2012年の 「Triangulum Australe (Say It In Space)」ほどの持久力を持っているとは言えないが、それでもやはり、彼の素晴らしい点であるお気楽なスタイルがにじみ出ている。 Omar-Sのトラック・タイトルによくあることだが、"Annoying Mumbling Alkaholik"というタイトルだけに意識を集中してしまいそうになる。実はこのトラックは、Kraftwerkの"Computer Love"と同じ素材から作られた鮮烈でメロディアスなディープ・ハウスなのだ。より一層軽いタッチの"Serving Cavi On 18 & Garfield"は、チープなクラップとハイハットが、泡立ちながら流れてくるメロディの枠組となり、最終的に少しの間ではあるがキックが加えられる。Smithが寝ている間に作ったのかもしれないと思わせるダーティーなアシッド・ハウス"This Muthafuk'ka"によって本作は締めくくられている。悪い意味で言っているのではないが、Smithの大雑把なアプローチが彼の魅力の一部だ。この魅力により、忘れることが出来ないほど素晴らしいトラックが時折、生まれるのであれば、彼にはぜひとも大雑把でいてもらいたい。
  • Tracklist
      A1 Annoying Mumbling Alkaholik B1 Serving Cavi On 18 & Garfield B2 This Muthafuk'ka