Marcel Dettmann - Planetary Assault Systems Remixes

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  • Marcel Dettmannが若きレコード・マニアだった90年代初頭に、フュルステンヴァルデからベルリンのレコード店をはるばる行き来していた頃、現在のテクノとしてのサウンドを既に予兆していたLuke Slaterは彼にとってトップに君臨する存在だった。時をまたいで2009年、SlaterはPlanetary Assault Systems名義でOstgutの中核の一部となり、約20年間に渡ってテクノの隆盛衰退を体験してきたアーティストの復活とも言えるシグナルを発信してきた。MDRから今回発表となるリミックスにおいても、Slaterはダンス・フロアでの使用で最高のクオリティを発揮するEPを届けてくれた。 Dettmannによる"Apron"の”Tubed Mix"の中心では、奇妙に音程を加工したシーケンスが緊張感のバロメーターとして機能している。パーカッションのアレンジが入ってくると、空間感覚が加えられ、そして不意にパーカッションが取り除かれる度、オリジナル・バージョンのシーケンスに、より敵意と活性のあるタッチが与えらている。このトラックは「静」を通じて展開しており、眩暈がするまで深くタメを作るパターンの上にフロアを維持している。似たことが"Rhythm Mix"にも言える。ベースラインの鳴りがトラックの存在感を十分に保証しているが、しばらくの間は、見事に捻り込まれたサウンドが、一瞬鳴らされているだけで(一瞬過ぎて鳴ったかどうか分からないほどだ)それ以外に何も起こることがない。その対極に近いのが、Dettmannの"Rush"をリミックスした"Deep Release"だ。もしホワイト・ノイズと低音が足りてないと感じているなら、もう探す必要はない。なぜなら、このトラックにはその両方が満載だからだ。大きなサウンドシステムではおびただしい数のサウンドが降りかかってくるだろうが、鼓膜を突き破るほどのピークタイム用モンスター・トラックとしてプレイするのも悪くないだろう。
  • Tracklist
      A1 Apron (PAS Tubed Mix 2) A2 Apron (PAS The Rhythm Remix) B1 Rush (PAS Deep Release Remix)