Lazare Hoche & Malin Genie - I Don't Sync So Pt.1

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  • Lazare Hocheの行動力は賞賛されるべきだ。現在24歳の学生である彼は、数年前、パリに引っ越し、ホーム・スタジオを構築。セルフ・レーベルLazare Hoche Recordsを始動し、そして自身や友人の音楽をリリースした。彼らのレコードを全て聞いたわけではないが、躍進のきっかけになったのは、Hocheがオランダ人アーティストMalin Genieと共に録音した「I Don't Sync So Vol.1」だ。キャッチー、ファンキー、そしてエレガントに制作されたこの作品は、DJバッグから決して外されることのないパーティー・レコードだが、売り切れとなったにも関わらず、2012年に発表された当時は、Discogsで価格が高騰したことを除き、成功を掴むことはほとんどなかったようだ。しかし、リマスター・リプレスされた今回は、多少なりともいい結果を残すに違いない。 「I Don't Sync So Vol.1」は必要なものは全て与えてくれるハウス的EPだ。つまり、大きいキック、大きいベースライン、ファンキーなドラム・パターン、ボーカル、だ。"Pressure Baby"にいたってはそこに歌詞の要素も含まれる。本作は繊細な音楽ではないが、素晴らしいポップな感性と共に、スタイリッシュに制作されている。"Pressure Baby"が今回の優等生だろう。ガラージ風のブレイクビーツと、アーモンド・バターのようにスムーズな旋律、ボーカルのMarが甘い声で一夜限りの関係へと誘っている。"Naive"も似ているが、少し微調整されており、ピッチが下降していくシンプルなメロディと、より控えめなボーカルを伴っている。"Oh!! Snap"には、だらりとして湿気た空気があり、曲がりくねるシンセのメロディによって支えられている。始動と停止を繰り返すガラージ・ビートと、パーカッションとして機能するほど分厚いベースラインによる"My Love For Who?"は、ここでは最もハードなトラックだ。しかし、個人的には心和むブルーノート・ハウス"Damn Near Made It"をチョイスしたい。終盤、水中で聞いているようなオルガンが転がり込んでくるが、その前から既に完璧な印象を与えている。時間の経過と共に、各トラックが順番にお気に入りになることだろう。
  • Tracklist
      A1 Pressure Baby (Mar Vocal) B1 Oh! Snap C1 My Love For Who? C2 Naive D1 Damn Near Made It