José Padilla - Solito

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  • もしイビザに音楽賞があったとしたら、José Padillaがまず候補の1人に挙がるのは確実だろう。70年代ディスコ時代のイビザと、ホワイト・アイランドの呼称で知られることになるイビザのサウンドをイギリスのクラブ界の中心に据えたRampling、Oakenfold、HollowayといったイギリスDJたちの第1の波。この2つのギャップをまたぐ男、それが彼なのだ。「Solito」は、Padillaが今一度、脚光を浴びることになる新たな一歩であり、彼は自身の名前を有名にした場所であるCafé del Marで再びDJをするようになっている。 Padillaが開拓したバレアリック・サウンドの現代の後見人であるInternatinal FeelからMark Barrottを迎え仕事をした"Solito"は、中東のバイブスに浸した核となる部分を、コンガやトリッピーなフルート、そしてくねくねとうねるアシッドなベースラインで包み込んだトラックだ。Bubble Clubによる"In Loving Memory Mix"では、ほんの少しだけペースが速められ、マイルドなキックと雄大でプログレッシブ・ロックなコード、そしてスペーシーなパーカッションが用いられている。 ドイツ人アーティストWolf Müllerは、それほど数多くの作品を生み出しているわけではないが、今年「Balztanz EP」(英語サイト)で披露したように、彼は壮大な音楽を制作する素晴らしいスキルを持っている。別々の12インチで発表された彼のリミックス2曲は劇的に異なっているわけではない。"Water Mix"は、Padillaのオリジナル・バージョンでのバレアリックな傾向にさらに踏み込んだ内容になっており、下地には柔らかな低音を据え、きらきらと輝くシンセが用いられている。一方、"Water Dance"では、しなやかで丈夫な生ベースとパーカッシブな要素が強調されている。
  • Tracklist
      A1 Solito B1 Solito (Bubble Clubs In Loving Memory Mix) A1 Solito (Wolf Müller Water Mix) B1 Solito (Wolf Müller Water Dance)
RA