Afriqua - Concomitance

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  • これまでにTiefschwarzによるSouvenir Musicや、F4TMusic、Lokee Musikなどのレーベルから数枚のリリースを果たしてきたAfriquaは、芸術学校として名高いミシガンのInterlochen Arts Academyでピアノ、そして、ロンドンの名門The Royal Academy Of Musicでクラシックを学んだ経歴を持つプロデューサー兼マルチ奏者だ。10歳のときにターンテーブルに出会い、後に音楽制作に興味を持つようになったという彼は、自身のバッググラウンドを遺憾なく発揮し、卓越した演奏技術を全面にフィーチャーしたミニマル・ハウス・タッチの作品を発表してきたが、2nd Dropから初のリリースとなる本作では、これまでとは異なる一面を覗かせている。Afriquaは今回のリリースに至るまで、1年近く音源をレーベルに送り続けていたようで、そうした過程の中で次第に2nd Dropのカラーに沿った作品が形成されていったのかもしれない Aサイドの"Concomitance"では、重心低めのベース・リフを主軸に展開し、フィルターとリバーヴで動きを付けたアシッドなラインがベースにシンクロしながらフェイド・インしていき、そこへ薄めのノイズを重ね合わせることで程好く高揚感を演出している。一方のBサイドに収録されている"AIEOU"では、テンポを大幅に落とし、ボイス・サンプルを加工することによって、アフロ・トライバルにおけるどろどろとした空気を抽出し、高速ハイハットとクラップ、パーカッションの断片を使用したシンプルなリズム構成が、その雰囲気を増幅させている。よりダンスフロアに直結したアシッド性と、民族儀式を彷彿とさせる世界観を落とし込んだ実験性は、最近の2nd Dropの動向に呼応していながら、その方向性を拡張するものだろう。イギリス文学の金字塔的作品『闇の奥』を彷彿とさせるもの、という依頼を受けて制作されたという、Jimmy Turrellによるデザインも秀逸。
  • Tracklist
      A Concomitance B AEIOU