Cottam - Ruff Draft 01

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  • イギリスのプロデューサーPaul Cottamは新たなレーベルを始めようと計画していると、今年前半のteshno(英語サイト)で語っていた。2009年にスタートし、自身の名を冠したレーベルCottamは、リリースがしばらく途絶えていたが、このレーベルに続く形でRuff Draftが始動する。3つの煙たいディープ・ハウスとテクノを含む3つのトラックが届けられた。 彼の名を有名にした陽気なアフロ・ハウスからはかけ離れた作品となった「Ruff Draft 01」では、哀愁溢れる一面のCottamを捉えている。"Lost In My Brain Fog"のタイトルは、現在、彼が送っている多発性硬化症との闘病生活を表している。このトラックは2つの異なるバージョンが収められており、"Extended Outro Mix"では、きらめくシンセ、弾むキック、そして柔らかなパッドが作り出す風景の中を、12分間に渡って大きくうねりを生み出しており、ゆっくり深く響き渡るベースによってトラックに動きが与えられている。これまでのCottamからは想像できなかった鬱蒼とした空気があるが、決して適当にやっているわけではない。"Vatiation On A Theme"は若干ながら、よりパンチのあるトラックになっており、同じく魅力的で、親密感のあるコードとアシッドなサウンドが大きな枠組みの中に放り込まれている。"Lost In My Brain Fog (Medicated Mix)"は、Cottamがこれまでに作ってきたトラックの中でも最もダークなものだ。Levon Vincentが自ら作り上げてきた粗野なグルーヴをベースにしたこのトラックは、今年、最も豊かな響きを持ったテクノ・トラックとなるだろう。
  • Tracklist
      A1 Lost In My Brain Fog (Extended Outro Mix) B1 A Variation On A Theme B2 Lost In My Brain Fog (Medicated Mix)
RA