Alix Perez - U

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  • R&Bのテイストを取り入れた流れるようなドラム&ベースを披露したアルバム『Chroma Chords』(英語サイト)を昨年リリースしたAlix Perezだが、今回は「Dark Days」(英語サイト)以来となる強靭なEPと共に帰って来た。Exitに初登場となるEP「U」では、Perezはフットワークとドラム&ベースの間の音楽を模索している。このサウンドは最近のExitが注目している領域でもある。 "Make It Worth"はフットワークの中心人物であるRashadとSpinnの2人と共同制作したものであり、2人が得意とするアンフェタミンの効いたR&Bは、Perezのスタイルと完璧にマッチするものだ。もっと早く実現してもよかったと思う。期待通り、Rashadの『Double Cup』をがっしりとしたドラム&ベースで強化したようなトラックとなっており、結果、他のトラックにも同様のクオリティを求めてしまいたくなる。 震える低域を用いた"Gully Halves"が、その期待に応えてくれそうなのだが、トラックがFrictionのような激しいグルーヴに変化していきそうだと思った瞬間、慎重に波打つグルーヴへと移り変わっていく。グライム・スタイルのベースが特徴的な"U"では、ボーカルとカタカタと鳴らされるパーカッションをぶつ切りにしており、Sam Binga & Om UnitがExitから発表したBPM170の実験トラックを彷彿とさせる。一方、Strayとのコラボレーション"Sludge"でのスピード狂ぶりは、よりダブステップからの影響を感じさせるものだ。具体的に言えば、短命に終わったジャンル、パープルからの影響だ。しかし、このコラボレーションは、単にウォブリーに鳴っているだけで、PerezとStrayの2人は特に何もしていないように感じる。「U」で展開されているアイデアの全てが、"Make It Worth"のようにきちんと肉付けされているわけではないが、内、半分は上手く機能しており、旧作と比べたら、優れた作品だと言えるだろう。
  • Tracklist
      A1 Alix Perez - U A2 Alix Perez & Stray - Sludge B1 Alix Perez, DJ Rashad & DJ Spinn - Make It Worth B2 Alix Perez - Gully Halves