Various - Prologue Portefeuille Three

  • Share
  • Prologueから2014年、最初のタイトルとなるのは、PortefeuilleシリーズのコンピレーションEPだ。このシリーズでは初のアナログ・リリースであり、3人の新たなアーティストによるムーディーでアトモスフェリックな長尺テクノをフィーチャーしている。 まず最初はウクライナのプロデューサーEtapp Kyleによる"Lotos"だ。昨年Ben KlockのKlockworksからリリースした4つの鮮烈なトラックでも知られる存在っである彼は今回、より瞑想的な空間を作り上げようとしており、Prologueファンにはお馴染みであろう跳ねるハイハットと風が吹いた残響音のようなサウンドを用いている。Mod21については彼に関する情報が一切なく、おそらくイタリアのプロデューサーだと思われる。緊張感を引き立てるトラック"Ionization"では、分厚く左右にパンニングされるシンセのメロディが際立っている他、ゆっくりと立ち上がってくるブロークンビーツがメインに用いられている要素となっている。それ以外にも、旋回するように噴出されるサウンドが多く使われておりリスナーの意識を飲み込んでいく。 Artefaktによる10分間に及ぶトラック"Twilit"は見事にアレンジされたパーカッションとほのかにきらめくパッド・サウンドが特徴的だ。2人のオランダ人によるプロジェクトArtefaktはField Recordsから発表した作品に続き、今回も長い尺でもってプロダクションを微調整する手法を取っている。ディープ・テクノに対し、それぞれ異なっていながら興味深いアプローチをとっている3つのトラックを収録した本作はPrologueの2014年1枚目のリリースとして素晴らしいものであると言えるだろう。
  • Tracklist
      A1 Etapp Kyle - Lotos A2 Mod21 - Ionization B Artefakt - Twilit
RA