Eduardo De La Calle - Epilogue #2

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  • Analog Solutionsは過去数年間において最も過小評価されているテクノレーベルの1つだ。2011年以降、スマートかつカラフルなEPを安定して発表してきているが、これらの作品は全てレーベルオーナーであるEduardo De La Calleによるものだ。作品の多くは以前のハウス、テクノに対するオマージュとなっており、Reclooseの"Soul Clap"やUnderground Resistanceの"Transitions"といったクラシックをサンプリングするなど、時として、その姿勢をあからさまに感じるほどだ。しかし彼の音楽に強烈な印象を与えているものはDe La Calle特有のサウンドだ。彼の素晴らしい作品は非常に視覚的で意識が吹き飛ばされそうになるほどの威力を持っており、冷たい質感ながらも招き入れられているかのような感覚があり、エッジが効いていながらも落ち着いた雰囲気があるものだ。アンビエントを取り入れたサックストラック「Analog Grooves #3」が最近では一番良い例だろう。 「Epilogue 2」ではDe la Calleが影響を受けてきた音楽に対して特に忠実な姿勢を見せている。A1とB1はピュアなデトロイトサウンドだ。前者は躍動感溢れるビートの上に重ねられたうねるメロディによるトラックであるし、後者はMoodymannのインタビューから引用されたスポークンワード「I go home and I fuck that motherfucking MPC all fucking night / 家に帰って一晩中、MPCとファックをキメる」によるトラックだ。A2ではBasic Channelのバイブスを感じさせる仕上がりで、単独で鳴らされるダビーなコードが重低音の効いたビートの鼓動の上をぐねぐねと這いずり回っている。高く上昇していくストリングスとニューウェーブなドラムフィルによるB2では、De La Calleの最もパーソナルな好みを味わうことが出来るが、正直に言えば、このトラックは少し物足りなく感じるかもしれない。いつも通りではあるが、こうしたトラックは全てエレガントに仕上げられている。しかし、これまでAnalog Solutionからリリースされている素晴らしい作品のような要素を感じさせる個性が今回は発揮されていないように思う。クラシックなテクノトラックに対する不滅のリスペクトにも関わらず、De La Calleはそれとは別に彼ならではのことをやっているときの方が、素晴らしい作品であることが多いようだ。
  • Tracklist
      A1 Title 1 A2 Title 2 B1 Title 3 B2 Title 4