Nina Kraviz - Mr Jones

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  • いくつかの理由でNina Kravizについての意見が分かれることがある。しかし、それについてどのように感じるかに別として、4年以上前にインターナショナルな舞台に彼女が登場して以降、彼女がプロデュースしてきた音楽が少なからず人々に聞かれてきたことは事実だ。シングルのリリースにおいては、彼女は高い機能性を持ったDJツールの制作に専念しており、思いつく限り、人々の心をこれほど惹きつけるトラックを制作しているダンスミュージックプロデューサーはほとんどいない。しばしの間、新作のリリースから遠ざかっていたが「Mr Jones」がRekidsから届けられた。 2枚組バイナルとして、また10曲の付録デジタル音源として「Mr Jones」も明らかにDJにフォーカスした内容となっている。バイナル盤に収録された6曲の内、5曲は8分以上の曲長となっており、長めのイントロと一定にキープする展開によって特徴づけられている。1曲目である"Desire"は本作を最も端的に表しているトラックだ。アルペジオ、ボーカル、そして躍動感のある低域が互いに作用し合っており、ピークタイムのダンスフロアでこのトラックをプレイしてトラブルになるようなことはまずないだろう。ファンキーな要素が増した"Mr Jones"も同様にヒプノティックだ。続く"Remember"はデトロイトのLuke Hessとの共作となっており無骨な印象に仕上がっている。時折鳴らされるクラップとホワイトノイズはテクノに目が無い人にとっては堪らないだろう。"So Wrong"は1つの到達点だと言っていい。非常に整然としていて、本作で最も聞かれるべきトラックだ。ブレイクは無いが、テープのヒスノイズと鋭いサウンドが極上の舞台を作り上げ、そこへうっとりとしてしまいそうなボーカルループが重ねられている。今年、本作よりもアフターアワーズに向いているトラックが見つかることはまずないだろう。
  • Tracklist
      A Desire B1 Mr Jones B2 Nina Kraviz & Luke Hess - Remember C Black White D1 So Wrong D2 Sheer