Funkinevil - Ignorant / The Grid

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  • FunkinevenとKyle Hallはそれぞれの属したジャンルにおいて共に限界を追究している。その2人がユニットを組んだFunkinevilでは、Hallの先進的なデトロイト・ハウスとFunkinevenのブギー・シンセ・ジャムがブレンドされ、全体として不可分なものになっている。HallのWild Oatsから届けられたそのセカンドEPでは、前作にあたる「Night / Dusk」でのアナログ・テクノ・トラックスを引き継ぎつつ、ダンス・ミュージックの人工的な手触りを排除し、全体としてどこか生々しいものになっている。 メインとなるトラックはドラムを抜いたシンセ・ジャムとして展開し、そこにロボット・ヴォーカルと甚大なダイナミック・レンジが落とし込まれている。やたらテンションの高い"Ignorant"では、奇妙なベースラインに豊かなアシッドと鞭打つような808ビーツが被さり、最後には怒濤のドラムマシンの攻勢で終わる。"In The Grid"での揺らいだマシーン・ファンクは第一印象こそ控えめなものだが、その生々しさは格別で、ふっくらとしたシンセ・コードと細切れのパーカッションにはこの2人のプロデューサーのスタイルがすばらしい相乗効果を生み出している。
  • Tracklist
      A1 Intro A2 Ignorant (igno) B1 In the Grid B2 Outro
RA