Kevin McPhee - Unwind / A-Jam

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  • 2011年にリリースされた「Sleep」以来となる、Idle HandsからのKevin McPhee最新作。「Sleep」以降、McPheeは彼のキャリア初期を決定付けた壊れそうなほどのヴォーカル・サンプリングによるメランコリアを一旦止め、昨年WNCLからリリースした「In Circles」に代表されるようなより荒削りな作風を続けてきた。 それでも、McPheeのプロダクションにはある一定のベッドルーム的密室性が存在し続けてきているのは確かだ。"Unwind"はパーフェクトなピッチで紡ぎだされた心地よいハウスミュージックで、ジャジーなスタブの周りにはゆったりと猛獣が潜み、"unwind yourself"とディーヴァが囁きかける。"A-Jam"ではミュートの効いたパッドとオルガン・スタブが配され、どこかニューヨーク・ハウスに通じるムードを醸し出しながら、その一方であたかもついさっき深い眠りから覚めたような奇妙な冷淡さを持ったヴォーカルの断片がループされる。両トラック共に、ハウスの特長と比較的ストレートなマナーに基づいており、そこにMcPhee自身のオリジナルなアイデアが注ぎ込まれているのだが、彼の他の作品と同様、そこには繊細な柔らかさがあり、どこか人懐っこい仕上がりになっている。
  • Tracklist
      A Unwind B A Jam
RA