Sleeparchive - A Man Dies In The Street Pt.1

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  • SleeparchiveことRoger SemsrothによるTresorからの新作、「A Man Dies In The Street Pt.1」は2枚にわたってリリースされるEPシリーズの1枚目にあたり、このシリーズは1932年に写真家George Brassaïが発表した作品(雨の降るパリの街角の路上、ある男の亡骸のまわりに野次馬が徐々に集まってくる様子を定点から撮影したもの)に着想を得ている。その荒涼としたバックグラウンドはともかく、ここに収められた4トラックはこれまで彼が手掛けた作品のなかでも最もストリップダウンされた部類に入るだろう。それぞれ4分程度の長さで統一されたこのEPの収録曲には、彼らしい歪んだミニマリスト的リズムが落とし込まれている。だが、そこから(過去の彼の作品にあったような)ある種の繊細さやダイナミクスといった広がりを期待するとがっかりするかもしれない。ここに収められたトラックはいくつかの短いループをまとめあげただけのものであり、それ以上でもそれ以下でもない。 そのなかでも"1"と"2"はとりわけ無機的だ。"1"はあからさまなまでに生気がなく(もちろん、それこそが狙いなのだろうが)、"2"もまた過剰なほどに抑制されている。それに比べるとBサイドは少しだけクラブ向きになっている。"3"はそのディストーションの効いた音色のおかげで最もハードな印象だ。"4"はスムーズなスペーシーさと3音で構成されるブリープ音のリフが効いている。とはいえ、ここまで厳密に反復のルールを強調した作品はこれまでのSleeparchiveの作品に比べても異例で、彼の熱心なファン以外にこの「A Man Dies In The Street Pt.1」が訴求力を持ち得るかどうか私には甚だ疑問だ。
  • Tracklist
      A1 1 A2 2 B1 3 B2 4