Various Artists - Foundation 3

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  • 2nd Dropというレーベルは、ダブステップ初期の熱狂から生まれた数多くのレーベルのうちのひとつであるが、UKサウンドの現在におけるディープで夜行性的な傾向の強い志向もあってか、長年のあいだそのリリース群を広く認知させることに苦戦してきた。TesselaやDjRUM、South London Ordnanceなど、このレーベルがリリースしてきた作品群はおしなべてソリッドなものであるだけに、こうした現状は皮肉にも思える。DjRUM、South London Ordnanceの2組が今回レーベル初のコンピレーションに登場している。3枚の12インチによって構成されるこの『Future Foundations』シリーズだが、パート1および2ではドリーミーなハウスとポスト・ダブステップをハイブリッド化しており、そうしたアプローチはこのレーベルにとってはまさにお手の物であった。しかし、このパート3では少しだけラフなエッジが押し出されており、3トラック全体を通してロンドン独自の音楽的遺産の上で活動している彼らの姿勢がにわかに浮き彫りにされている。 DjRUMの"Blue On Blue (Voodoo)"には独特のスムーズでゆったりとしたムードが横たわっており、その豊かなテクスチャーはヴォーカル・サンプルと繊細な303フレーズによってアクセントがつけられている。驚くべきはその遠くから響くようなReese(訳注:Kevin Saunderson)調のベースラインはパーカッション・サンプルと滑らかなダブ・コードの隙間で哀調を帯びて唸っている。South London Ordnanceは"Daphne"において、凍てつくようなアトモスフィアとサブベースの質量をとりわけ強調しており、その小気味よいパーカッションと空洞のようなベース・スタブはBeneathにも近いものを思わせる。最後に収録されたManni Dee and Deftの"This One, The Art Of The Impossible"は風変わりな存在感を放っており、狂乱的な160BPMのテンポで疾走している。ループ化されたパトワ・サンプルが少しUKハードコア的な匂いを醸し出して、テンポ自体もまさにUKハードコアらしい密度の高い疾走感を演出しつつ、快活なキックや繊細なパーカッションはそのフロウという点ではフットワークやダブステップからの影響がより色濃くにじみ出ている。
  • Tracklist
      A DjRUM – Blue on Blue (Voodoo) B1 South London Ordnance - Daphne B2 Manni Dee & Deft - This One, The Art of the Possible