Various - Pop Ambient 2013

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  • 通年2枚リリースされるKompaktのレーベル・コンピレーションのうち、この『Pop Ambient』シリーズは2001年以来毎年1月にリリースされ、このケルンのレーベルにおける美しいエレクトロニック・ミュージックを追求する姿勢を反映し続けている。この13作目にあたる本作でも、Kompaktファミリーによるダウンテンポ・トラックやヴェテラン勢の新作が収められている。 昨年はAxel WilnerやSuperpitcherといった現在のKompaktにおける主軸がフィーチャーされていたが、今回はJörg BurgerのTriola名義、コペンハーゲンのMikkel Metalといったヴェテランも参加している。Burgerはまた、Matias Aguayoとの新たなスタジオ・コラボレーション・プロジェクトTerrapinとしても顔を覗かせており、AguayoがDave Gilmourのリリックを長閑に歌い上げたPink Floyd "Cirrus Minor"のカヴァーを披露している。先頃リリースされたアルバム『Mantasy』に収録されていたMichael Mayerの"Sully"はKompaktの共同設立者Wolfgang Voigtの手により美しいドローンに生まれ変わっている。また、(まったく意外ではないが)Voigtはこのコンピレーション後半においても彼のRueckverzauberungプロジェクトの7作目を披露している。ほかにも、ブエノスアイレスのLeandro Frescoが11年ぶりに本シリーズに復帰し、2つの典型的な空想的世界観を提示している。 ここ数年におけるアンビエント・ミュージックの静かなるブームにもかかわらず、Kompaktは至極クラシックなかたちでのアンビエントを提示し続けている。にわかに競争が激化するアンビエント界においてこうした保守的なアプローチを堅持していること、そしておそらくここ数年の当シリーズの代わり映えしない内容が原因となって、この『Pop Ambient』は方向性を見失っているようにも思える。今回に関しても、スタイルという点に関してとりたててユニークなものは見つけられないのだが、内容そのものとしては2007年版以来の充実ぶりではある。
  • Tracklist
      01. Leandro Fresco - Cuando El Sol Grita La Manaña 02. Michael Mayer - Sully (Wolfgang Voigt Mix) 03. Jens-Uwe Beyer - Deutz Air 2 04. Triola - Jean Vigo 05. Marsen Jules - Point of No Return 06. Mikkel Metal - Recombination 07. Anton Kubikov - Ambianopolis 08. Wolfgang Voigt - Rückverzauberung 7 09. Leandro Fresco - El Cruce Imposible 10. Terrapin - Cirrus Minor