Trevino - Klockworks 09

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  • 良いペースでリリースが続いていた2012年が終わり、Marcus Intalex名義でもドラムンベースを手掛けるTrevinoは誰もが夢見るようなかたちでワールドワイドなテクノ・コミュニティへの仲間入りを果たした。彼のトラックはBen Klockに認められ、彼が昨年リリースした『fabric 66』での"Forged"の収録に次ぎ、今回遂にKlockworksからのEPがリリースされる運びとなった。 多くの人々がKlockはTrevinoの持ち味である無慈悲なグルーヴを気に入ったのだと想像するだろうが、どうやらそうではなさそうだ。"Forged"はたしかに強迫的なサウンドではあったが、それはクライマックスに驚異的なストリングスをフィーチャーしているからというだけではない。その機敏なキックの下にはダーティなコードが隠されており、それはまるで霧笛のようにグルーヴを引っ張り、通常のテクノではあり得ないようなルーズさを演出していた。 このEPで"Forged"が傑出した存在であるのはまず間違いないが、他の2トラックもなかなかの力作だ。"Uptight"は小細工無しのツール・トラックで、粘り気を帯びたベースラインと鋭い金属音のサンプルが絡んでいる(他のエレメントはほとんど無い)。いっぽう、"Doldrums"はほんの少し冒険的だ。"Forged"にも近い強迫感を持ち、それを2ステップ的なパターン上に広げている。新たなコミュニティにあっても、Trevinoが依然として新たな要素を持ち込もうとしている証左でもあろう。