Recondite - DRGN

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  • TB-303を使ったAbsurdでの実験的なリリース、そしてScuba "The Hope"における抑制の効いたリミックスに続き、ベルリンのReconditeによるムードとアトモスフィアをたっぷりと含んだ2つのテック調のハウス・トラックがHotflushより到着。"DRGN"は広い空間性を意識したトラック。硬質な波が押し寄せう冒頭から、ひび割れたサウンドを媒介にしながら威圧的で唸り立てるような揺らぎを持ったテクノへと展開していく。『On Acid』と同じく、アシッド的な影響も色濃く残っているものの、少し聴き流しただけでは分かりにくいかもしれない。ここでは引き延ばされて振動するようなベース・ノートとして落とし込まれているからだ。 対照的に、"Wist 35"での抑制されたサウンドはまるでJohn Carpenterのホラー映画のサウンドトラックを21世紀風に仕立てたような印象があり、ベル・シンセのアルペジオや美しいウィンド・チャイムが早朝の澄み切った空気のなかでさざめいている。リード・トラックでの硬質なデジタル・サウンドの波はここではひとつ高い上空に浮かび上がって穏やかな突風となっている。ひとりで聴くようなタイプのトラックではない。