DJ Sneak - Necessary Evils

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  • DJ Sneakは相も変わらず充実した成功を続けているが、彼と同時期にデビューしたシカゴ第2世代のプロデューサーのなかには、シーンから消えてしまった者も決して少なくない。その理由は家庭や仕事の事情、健康面などさまざまだろうが、たとえ彼らが今でも現役だったらと仮定してみても、DJ SneakことCarlos Sosaが現在実現している濃密な活動ぶりには決して敵わないだろう。昨年だけでも7枚のシングルと1枚のアルバムを発表し、シーンに20年以上留まりながらもなお彼は精力的な活動を続けている。この最新12インチ「Necessary Evils」でも例のごとくクレイジーなループ・ハウスが4つ収められており、Sneakの輝かしいバックカタログに連なるのにふさわしい仕上がりとなっている。 ウッディなスネアとディスコ・リフを中心に組み立てられた"Evil Wemen"はまさしく7分間グルーヴに満たされっぱなしといった印象で、ブレイクダウンでさえもキックが堂々とした存在感を放っている。フィルター処理もまさにこうしたノンストップなグルーヴ感のなかで素晴らしい効果を発揮しており、そのリフはフィルターも相まっていくつもクライマックスの瞬間を用意している。"Nobody Better"もまたサウンドの印象としては同様だが、鮮烈なギター・リフと枯れた味わいのベースラインがこれまた冴え渡っており、ややオーヴァードライブ気味のキックも心地よいタッチを演出している。 "Assault on You"はより多様な要素が盛り込まれており、分厚く甲高いシンセ・フレーズとレイブ調のホーンやギター・フレーズの断片、Green Velvetのヴォイス・サンプルなどが絡み合っている。全体的にどこかカーニバル的に仕上がっていて、混沌としながらもじつに魅力的だ。"Beat Some Sense Into You"ではまた異なるアプローチを披露しており、ストリップダウンされたヒプノティックなグルーヴが性急な4ノート・フレーズと絡み合うのも束の間、爆発的なディーヴァ・ヴォーカルが堂々と登場する。