Various Artists - Workshop 15

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  • 立ち上げから6年を経て、Workshopは依然としてカルト的なステイタスを保持しつつも強力なリリースを展開している。今年はじめにリリースされた傑作「Magic Mountain High EP」に続き、今回届けられた「Workshop 15」にはほぼ無名のアーティストたちによるトラックが4つ収められている。 まず808 Mateはヒップホップ的な影響を力強く美麗なメロディに落とし込んでおり、Joakimがリミックスを手掛けたAntenaの"Camino Del Sol"をどこか彷彿とさせる。MarcellisはWorkshopらしい抑制されたトーンを引き継ぎながら、そこへ狡猾で重心の低いアレンジをブルージーに呟くようなヴォーカルと共に落とし込んでいる。Bサイドに移ると、やや馴染みのある名前が登場する。「Workshop 10」にも登場していたSchweiz Rec.はテクノ然としたPlayhouseスタイルのトラックを披露し、タイトで細切れのフェンダー・ローズとうねるようにファンキーなベースラインを組み合わせている。 フィナーレはスウェーデン出身の才気あふれるニューカマー・トリオ、Frak。長きにわたるアンダーグラウンド・レベルでの活動を経て、彼らはいよいよ今年脚光を浴びるべき時がきた。ぎくしゃくとしたミニマリスト的なアプローチはオールドスクール的でありながらも、どこか奇妙な印象を残す。シンプルでスローな反復に、ざらついたメロディが絡むそのトラックでは、バックグラウンドでかすかにテルミン的なメロディが漂い、散発的にさまざまなエレメントが抜き差しされる。ほぼ無名のアーティストばかりで構成されながら、このEPでの多様性の豊かさはWorkshopがヨーロッパのアンダーグラウンドの脈動をいまだにしっかりと感じ取っていることがわかるはずだ。