Fracture feat. Dawn Day Night - Get Busy

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  • Addison Grooveは"Footcrab"を彼のDJセットでダブステップからジューク/フットワークに移行するためのミックス・ツールとして作ったと明かしていたが、このFractureの"Get Busy"からも同様の意図を感じる。"Footcrab"のそれと違う点は、"Get Busy"がドラムンベースからジューク/フットワークへ移行するためのツールであるというところだろうか。"Get Busy"にはまさしく2つのトラックが同居している。不吉なストリングスとベルの音に対比するローリングで木質っぽいブレイクが続く冒頭はまさに90年代のテックステップのヴァイブそのものなのだが、フォグホーンのようなベースが広がるビートレスのブレイクが訪れると、トラック自体がフットワーク独特の火が出るようなシェイカーや熾烈なスネアが乱れ打つ展開へと様変わりする。 とはいえ、一般的なフットワークとは違う部分もある。ギザギザのベース・リフや解像度の高い恐怖感はやはりドラムンベース由来のそれだ。だが、威圧的なスピードを半分に落とし、ディテールを飛躍的に高めたこのトラック—808リムショットやカウベルは短距離走者のように駆け巡っている—は明らかに我々が知っているドラムンベースの範疇には収まらない。そのサウンドはすばらしく、ハンドクラップひとつとってみても称賛に値するほどだ。なかでも素晴らしいのは、そのトラック自体がフェイントをかけたり停止したりしながらピッチシフトしたブレイクビーツならではの愉楽を前面に押し出したり、ビートを抜いてその重厚なベース・モジュレーションを剥き出しにするところだ。まさにリズムの鬼ここにありといった具合だ。