Eduardo de la Calle - Analog Grooves #1

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  • この20年近くものあいだ、Eduardo de la Calleは地元スペインでひたむきにテクノとハウスを作り続けてきた。ここ最近では彼自身が運営するAnalog Solutionsからの諸作がLoco Diceらにフックアップされ、一躍「アンダーグラウンドの秘密兵器」的な存在感を示してもいる。だが、ここに届けられた彼の新作2曲入りEPを聴くにつけ、彼の存在がこれまで何故目立たないままだったのかつくづく不思議に感じる。いわゆるクラブ・サイドでもある"Never Summertime Again (Re-modelled mix)"は一聴してスムースで滑らかな印象でありながら、同時に力強さも同居している。ハウスの最もディープな部分とテクノの最もダビーな部分が不可分に共存しているのだ。うねるようなアシッド・ラインが寄り添いつつ、Theo Parrishの"Summertime Is Here"からサンプリングしたと思しき吐息のようなヴォイスが出たり入ったりを繰り返し、実にむせ返るような密度に溢れたトラックに仕上がっている。 アンビエント・サイドでもある"E2E4 (Rave Signal Re-work)"は、さしずめKraftwerkをケタミン漬けにしたようなサウンド、と言えばいいだろうか。無邪気なシンセ・ノイズと薄く微細なキーボードの音色が雫のように垂れ落ちるエレクトロニックな袋小路のなかで溶け合っている。Bサイドというところを差し引いてもなかなか冒険的なトラックではあるが、やはりAサイドの完成度はそれ自体注目を浴びてしかるべき仕上がりである。