Andy Vaz feat Eva Soul - Feelin'

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  • Soiree Records Internationalは20年以上にもわたってデトロイト産のグルーヴにこだわったリリースを地道に続けているが、その文句のないほど豊富なディープハウスをバックカタログに抱えながらひたすら過小評価され続けている感もある。ともあれ、Andy VazがEva Soulをフィーチャーしたこの12インチはまさにこのレーベルらしいアップテンポなディープハウスの好例だ。ヴォーカル入りのオリジナルはシンプルなアレンジにぴったりと寄り添い、どこかコズミック的な感覚もあるトラックはひたすらタイトなグルーヴを黙々と刻み続ける。対比のはっきりとした音色の構成は刺激的だが、そこには決して過剰さはない。Soireeのレーベル・ボスであるDerrick ThompsonはDrivetrain名義でリミックスを担当し、オリジナルの要素を存分に残しながらもヴォーカルと低域部分を排し、よりストリップダウンされたヴァージョンを披露している。Norm Talleyが手掛けたヴァージョンはオリジナルを大胆に再構築し、キックだけが孤独に拍を刻む中、マラカスと漆黒のようなキーを際立たせてみせている。
RA