Scuba - The Hope

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  • 現在Scubaのようなやり方でダンスフロアーを沸かせることができるプロデューサーは稀有な存在だ。その事実は再びこの「The Hope」でも証明されている。このシングルは間もなく発表されるScubaのニューアルバム『Personality』からの先行カットでもある。"The Hope"の前半はかつてのX-Press 2を思わせるタフで柄の悪い語りが入ったハウスグルーヴに、小気味よいパーカッションとGat Decorを思わせるベースラインが重なっていく。中盤にさしかかると、トラックは渦を巻くように展開しはじめ、狂気じみたアシッドとプログレッシブ・ロック調のシンセ、切れ味鋭いリズムが唸りを上げる。なんとも壮大なトラックだ。 "Flash Addict"はアルバム未収録のトラックとなり、BerghainでのScubaのDJスタイルを如実に反映したトラックだ。まさしくこの音楽は午前4時に一体感のある満員のフロアーで鳴り響くためのものだ。このトラックの軸となっているのは、何千本もの空の牛乳瓶が選別機にかけられてぶつかり合っているようなサウンドであり、そこに巨大なシンセ・スタブや水滴のようなサウンド、暖かなアブストラクトさが加わっている。ムーディになりすぎることなく、固有のムードをトラックに封じ込めることができるScubaの手腕が見事に表れたトラックだといっていいだろう。