RA.691 Truly Madly

  • Published
    26 Aug 2019
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    243 MB
  • Length
    01:45:50
  • 達人による、スムースで拍動するグルーヴ
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  • Truly Madly—仲間たちは彼を“Truly”と呼ぶ—がレコード中毒になったのは、90年代初期のことだ。当時、彼はロンドンのショップMusic Exchangeのノッティングヒル店で、20ペンス(約26円)のレコードを買い漁っていた。そしてその10年後、彼はデジタルマーケットプレイスを本格的に活用するようになった(2002年からDiscogsを自分のブラウザのホームページに設定しているそうだ)。その間ずっと、彼は小さなギグでプレイしながらミックスを録音してはいたが、DJとして名を上げようと本気になったことは一度もなかったという。本人は、単純にその気にならなかっただけで、ましてやセルフプロモーションになど全く興味がなかったと語る(このことは彼のRAプロフィールのバイオグラフィにも反映されており、そこには“Deeply”というたった1つの副詞だけが記載されている)。 だが、例えTruly自身がオーディエンスを探し求めていなかったとしても、遅かれ早かれ、オーディエンスが彼を見つけ出していただろう。現在、彼のSoundCloudアカウントにアップされているミックスの多くは(一部は最近のミックスだが、中には20年前のものもある)、視聴回数が数千に上る。ハウスミュージックのディガーコミュニティにおいて彼は大きな存在であり、その証拠に、彼はウクライナのCloserやベルリンのパーティーGhostでヘッドライナーを務めている(彼がこれらのクルーに提供しているミックスは、もちろんヤバい)。しかしTrulyの魅力は、決してディガーとしての貫禄だけではない。彼のミックスには、数十年に及ぶひたむきさからもたらされる手腕が表れている。どのレコードも、その前にかかっているレコードと完全に対照的なのだ。力強く拍動するディープハウスが、スムースなエレクトロやUKGへと上品にミックスされていく。そして、今だにダブプレートで切っている彼自身のエディットが、ユニークなフレイバーをより高めている。RA.691も例外ではなく、彼のレコードバッグの中で今何が起きているのかが垣間見れる、即興のツアーのようなミックスだ。