- カナダから届いた、幻覚トランスとエレクトロ
- D. TiffanyがEP「Blue Dream」をリリースした2017年頃、彼女の才能についての噂はバンクーバーの外にまで広まった。以来、Sophie Sweetlandは快進撃を続けている。世界中をツアーで周りながら、しばらくの間オーストラリアに住んでいたが、最終的にはモントリオールに拠点を移し、自身のレーベルPlanet Euphoriqueを始動。レーベルは現在までに、彼女自身によるスペーシーなエレクトロのEP「Feel U」を含む5作品をリリースしている。
最近RAポッドキャストに登場したLNSと同様、Sweetlandはバンクーバーのダンスミュージックシーンを語る上では欠くことのできない存在だ。彼女は自身のホームタウンが持つDYI精神を具体化している––パーティーを開く場所がどこにもなかった頃、自宅を会場にし、半合法的な商業スペースとしてSweet Pupと名付け開催していた(長らくの間、バンクーバーで最もホットなアフターアワーズ・ヴェニューとして人気を博した)。彼女はかつてバンドに所属していた時の機材を使用してダンスミュージックを作る。そこにはギターペダルや、いくつかのハードウェア、Abletonが含まれる。また、女性にフォーカスしたDJスクールIntersessionsの設立にも携わり、あらゆる世代やバックグラウンドを持った女性たちに、費用のかかりがちなDJテクノロジーとその使い方を伝授している。
音楽の面でいえば、Sweetlandのレイドバックなアプローチとかすみがかった雰囲気はバンクーバーサウンドの確立に一翼を担い、その後彼女はハウスからブレイクビート、エレクトロへと手を伸ばした。彼女は常に先を行っているのだ。例えば、トレンドがそこへ向く何年も前にDJ Zozi名義のブレイクビートEPを発表していたり、かつてバンクーバーでBobby Drainoと共に主催していたエクレクティックなパーティーDolphin Sound Systemではヴィンテージトランス人気の再燃を予知していたかのようだ。
SweetlandのRAポッドキャストでは、Resistance Dの"Cosmic Love"、Snakebiteの"The Bit Goes On"、そしてProjective Visionによる”Equilibrium"のような昔のトランスジャムが、彼女とモントリオール拠点(であり以前はバンクーバー在住だった)の盟友NAPによるプロジェクトAmbien Babyによるトラックと共に並べられている。また、ヘルシーなエレクトロ、舞い上がるメロディー、ジャッキンなハウスグルーヴも多く含まれているほか、かつては自身もその一部であったオーストラリアのコミュニティからSleep DやReptantらによるトラック数曲を取り入れることで、このミックスはより一層強化されている。ファンキーでエクレクティック、そして程よくトリップしたサウンドで、彼女の最高傑作の1枚のタイトルである”メロウなヴァイブ”を捉えている。
TracklistAmbien Baby - Be The Vessel
Photek - Glamourama
Essa 3 - Coalesce
Jumanji - Gobi
CAT 1 - Revolution
Projective Vision - Equilibrium
Sleep D - Shock Tempo
Resistance D - Cosmic Love
Snakebite - The Bit Goes On (Inspirazione (XVX) Remix)
Corrado - Trust (Tribal Acid Mix Edit)
M31 - Untitled
Reptant - Liquid Acrobatics
ANF - ANF Dub (D. Tiffany's Milano Mix)
Kabala - Eleutheria
Gramrcy & Voodoo Charles - Off Beam
Shawn Rudiman - Pixie's Groove
Bahamut - Dubb In The Night
G13 - Glimpses
XyloDuo
Ambien Baby - Sequential