- 2018年最も傑出したDJの一人が、自身のコンフォートゾーンから外れる
- 今年はHoney Dijonにとって何という一年だったのだろう。2017年のデビューアルバムで成功を収めたこのシカゴのアーティストは、2018年に入ってから2枚のEPをClassic Musicからリリースしたほか、Louis Vuittonのファッションショーの音楽を担当。さらには、とりわけ人種やジェンダー、変わり続けるクラビングの情勢に対して積極的に発言し、ダンスミュージックシーンにおける極めて重要で強力な代弁者の一人として頭角を表した。だが、彼女が最も大きな注目を浴びたのは、ブースに立っている時だった。90年代から活動を続けるDJが、2018年、著名なクラブやフェスティバルでの数百のショーに出演し、世界を席巻したのだ。彼女自身の言葉を借りると、「重大な転機となる一年」だったという。
Dijonは、ディスコ、テクノ、ハウスの黄金期に大きく影響を受けた、派手なDJスタイルを得意とする。彼女のセットはクラシックスに溢れているのだ。つまり、大晦日を祝うポッドキャストとしてパーフェクトなサウンドトラックだと言えると。しかし実際のところ、彼女は他のアイデアを持っていた。両手を宙に掲げたくなる多幸感の代わりに、RA.657ではダークでダビーなサウンドへと向かい、特にミニマル/インダストリアルミュージックへの愛をひけらかした。だが、慌てないでほしい。この60分間はどこを取っても、とことんDijonであり、心を打つメッセージやオールドスクールの参照に溢れている。そしてもちろん、ワンアンドオンリーなGrace Jonesも。
TracklistGrace Jones - Hurricane
Chris Nazuka - Oceanside
Santos - Trojan Horse
Unknown - Unknown
Jamie 3:26 - Dixrit
Unknown - Unknown
Unknown - Unknown
The Advent - CP10
Unknown - Unknown
Yaleesa Hall, Malin - Artin
Sterac Vs Liberty City - If You Really Love Someone
Elegia - Basic
Octavia Saint Laurent - Octavia